白い大地にスター誕生〜北斗星1988

 1988年3月、青函トンネルが開通し、豪華寝台特急「北斗星」が誕生しました。
赤い重連、青いマーク、白い舞台に3往復と正に夢の列車。
消え行くものを追いかける事が多い中、新しい列車を待ちわびたのは初めてでした。






内地から列車がはるばる回送されてきました。
本当に走るんだ!と実感が湧いてきました。

1988年3月13日 札幌





大勢のファンに出迎えられて旧札幌駅に入線。
このあとこの上り1番列車に長万部まで乗り込みそこで1泊しました。
(当時道内は寝台券が無くても利用可能でした。)




初日は礼文華の大カーブで、と決めていました。

下り1号。当時明るい望遠レンズがなくちょっと遠め。
かたわらを重連があっという間に駆け抜けます。


1988年3月14日 小幌〜礼文





ノーマル編成の3号通過の頃は陽がさしてきました。
夢に見た矢立峠の「日本海」の再来。





1号に乗ってきたのかやっとファンの姿が。




さらにもう1本。なんて贅沢な朝!
青いマークが実に似合う。






翌日も北斗星三昧。

木造の転轍小屋がいい感じ。


1988年3月15日 有珠
 




海バックのSカーブを見下ろして。
昔からこういう構図は好きでした。


大岸〜豊浦




少し雪が舞い始め、ヘッドマークも雪化粧。


これは来年の冬も通わなければ、と思ったものの夢は儚いもの。
赤い重連が白い舞台を走ったのは雪溶けまでのわずか半月程。
次の冬には機関車は青く塗り替えられてしまったのです。
そして私も一時鉄道趣味から遠ざかってしまいました。





せっかくなので当時撮影した他のDLのカットも紹介します。

機関車も気動車も全て原色があたりまえでした。

銚子口




青函トンネル用に産まれたばかりのED79を次位に連結して。

渡島沼尻


いまや聖地の常紋。
ちょっとわかりにくいけど後補機付き。


金華〜常紋(信)


常紋、狩勝、塩狩他DLの走るところあちこち訪問しました。

川湯〜緑





宗谷本線に昼行客車急行が復活した時も嬉しかったなあ。

音威子府





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